まちづくり

10年間だけ地元の野外イベント運営してきたのでそのノウハウと反省点の話をしようかな。その4

いつまでも、自分たちがやってちゃダメだな。

イベントは気づいたら毎年の恒例になっていました。参加者もある程度固定化されてきて「たこぱ~が終わると夏休みが終わった気になる」「たこぱ~はもう夏の風物詩」なんて嬉しい言葉も聞こえてくるようになりました。しかし、相変わらずマネタイズが下手くそなので出費がかさみ、知り合いの企業をまわって寄付を集めて開催するにも限界を感じてきます。イベントを始めた当初と回数を重ねた僕たちでは地域を盛り上げたいって思いが変わってきました。それは地元が嫌いになったとか、全然理解されないもどかしさとかでもなく、自分たちが年齢を重ねてきたからだと思います。笑 僕たちブレイクダンスを通じて仲間もできたし、大会での嬉しい思いや悔しい思いなど良い経験もさせてもらったからこそ本当に感謝しています。だからこそ田舎の中学生や小学生にもダンスの存在を知ってもらって、田舎を盛り上げたいって気持ちは最後まであった。それがバンドでもいいし、グラフィティでもいいし、何でも夢中になれるものを見つけて欲しかった。でも、やっぱり最後まで地元の中学生や小学生で溢れかえるイベントにはできませんでした。これは本当に僕の力不足でした。たくさん協力してくれた施設関係者やスポンサーの方々、手伝ってくれる友達や先輩方、何より参加者のみなさま、そして来場者に感謝の気持ちでいっぱいになりながら10年の節目を迎える機に、イベント開催を辞めることを決断しました。

この記事は連続する5つの記事の4本目です。まだ最初から読まれてない方はそちらからお読みください。
10年間だけ地元の野外イベント運営してきたのでそのノウハウと反省点の話をしようかな。その1

1.終わらない祭りはないという考え

これからイベントを企画して運営していこうと思っている人がいたら、ここでもアドバイスできます。それは、何かを始めるならば、終わり方も決めておくと良いです。僕はそれをしていなくて、巻き込んでいった人たちに迷惑をかけながら最終的には、最後まで手伝ってもらって神輿を担いでもらいイベントを終わらすことができました。本当に周りのメンバーには恵まれました。尚更、僕が仕組みを作るのことに長けていれば、おそらく今でもイベントは継続していたと思います。もちろん惰性でダラダラとイベントを継続させることはできたと思いますが、それはやはり違うかなと。お祭りって、毎日開催していないのには理由があって、やっぱり区切りとして終わりは必要です。終わらない祭りはないという考えをもっていれば、負担が大きくなった時に自分に言い聞かせてまた次の仕掛けをすればいい。と、自分へも言い聞かせています。

2.求められているものと与えられるものの差

イメージしていた将来の姿は、田舎町にダンサーやアーティストを呼び込むことで、町内に住む小学生や中学生がワクワクできるものを見つけて、例えば一緒に大きな音を立てながら踊ったり、演奏したりスポーツをしたりする姿でした。しかし10年たってもそのような姿にはできませんでした。きっと僕の自己満足な部分が大きくて、田舎町でしかできないことをコンテンツとして生み出せなかったことと、伝え方や相談相手などをもっと行政なども巻き込めば良かったと思っています。これからイベントを地方で企画する方は、とくに行政への後援依頼はもちろんのこと、教育委員会への説明や、年度末あたりで学校行事の確認、それから早めの依頼事項やチラシ配布計画などをすると、より地域にインパクトが与えられると思います。まだまだ田舎町では行政の威力は絶大です!また、一方的に求められていなかったことを提供し続けてしまっていた状況だったので、来場者へのアンケートだけでなくイベント企画運営前から学校関係者などへのヒアリングも有効でした。今だからこそ「あぁ、もっとこうしておけばよかった」って本当に多いです。

3.残し方と発信の仕方

初めて開催した時から、映像でイベントの様子は撮影して編集し配信することを心がけていました。予算が取れればプロに依頼して、例えば綺麗な映像や写真、それらを編集して作品として発表するのですが、いかんせん予算はカツカツなので全て自分たちで行いました。今でこそインスタだとか流行し「綺麗な写真の撮り方」などノウハウがどんどん共有されていますが、当時はそんなことありません。それでもYouTubeはすでにあったので、カッコいいと思ったPVなどを真似して作りました。著作権などには今回は触れませんが、好きな楽曲を使用してPVを作成して参加者が見れるように配信する。次年度の広告にも使える。昔の議事録だとかも探せば出てくるのかもしれませんが、当時の様子などを動画にして残せているのは有意義です。例えばノート、メモ、PCで、写真で、動画で、音声、日記などで残していくと、それは蓄積されていく資産になりますよ。

例えば、下の動画は2014年に開催した第五回目の様子です。前回の記事に書いているようにバンドやグラフィティ、コスプレ、太鼓など多くのものを取り入れていった時期ですね。詰め込んでておもしろいと思っていたのはどうやら主催側だけだったイベントですので参考までにどうぞ。

更に第六回目ではドローンを使用した撮影なども始めました。ダンスコンテンツの優勝者には木製のトロフィーを授与。地元の果物などを景品にするなどで地元をゴリゴリPRもしていった時期です。改めて確認すると、まだまだ伸びしろがあるイベントでしたね。地方の野外イベントを企画運営したい方は是非とも参考にしてください。

久しぶりに動画を見返すと、ずっと見ちゃいますよね。笑
最後までお読みいただきありがとうございました。

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sho-tap
なりたい自分は「かっこいいおじいちゃん」です。将来、自分の子どもや孫に憧れられたいです。そうなれるように日々を過ごしています。