まちづくり

大洲市の観光/歴史/ダム/川まちづくり構想のことをオンライン勉強会で学びました。その3

歴史って学ぶ事に対して得意だったり苦手だったりと極端にわかれますよね。どちらかと言えば暗記分野なので高得点が狙えるからよく勉強していた人も多いのではないでしょうか。一方で苦手な人は歴史について身体が受け入れず、教科書を開けるたびに強烈な睡魔に襲われて一向に参考資料が進まなかった…のは僕です。それでも、知らないよりも知っていた方がよいので地域のなりたちや今のインフラと昔のインフラを比べてみると、意外なところに道があったり、橋があったりと、今とは全く違う生活様式に驚かされることも多々あります。歴史を深く学ぶとマネタイズに繋がるかはまだまだ未知でまだまだ未熟ですが、地域で歴史を繋げた仕事をするのであれば、どのように稼いでいけるのか、そこを勉強できるといいですね。また、地域の勉強会を主催される方も参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事は全5回になる記事の3本目です。まだ1本目を読まれていない方はそちらからお読みください。観光について学んだ会ですのでお楽しみに。オンライン勉強会の良さは講師の資料をそれぞれの画面で共有ができるので、前の方に席を変わりたい。という問題が解決されました。

大洲市の歴史専門家による勉強会


大洲市教育委員会大洲市立博物館学芸員の山田広志さんからは、貴重な資料、例えば地図や屏風の写真をもとに大洲地方の歴史・芸術・民俗・産業・自然科学等の資料の展示、研究、収集の成果などを伝えていただきました。日ごろ、小学生や一般を対象とした各種講座もされているそうなので、勉強会は慣れている印象でした。僕も如法寺で座禅する事業でお会いしたこともあり、相変わらずお話が上手いなーとの印象でしたので共有させていただきます。

ちょっと!歴史を学ぶつもりが、伝え方を理解することが学べました

地域の歴史を学ぶ前に、「誰から学ぶのか」は重要ですよね。学校でも人気な先生、不人気な先生がいて、教え方が苦手な先生にあたってしまうとほぼ独学で一年間過ごしてしまいます。笑 そこは安心してください。今回の山田さんは歴史を難しく伝えるのではなく、噛み砕いて分かりやすく、良きタイミングで会話のキャッチボールをしながら伝えてくれました。そりゃそうですよね、歴史が好きな人は勝手に自分で学ぶでしょう。今回は歴史に対しても温度差はある参加者が相手で、それらを山田さんは瞬時に理解して難しい歴史ではなく、より身近に感じられる資料や文献を選んで紹介してくれました。例えば肱川に掛かっていた橋の資料。

【出典:岡田の手書きメモ~画面に映る城地図を見ながら~】
古い城地図に描かれた川を見ながら、舟渡しの場所、歩いて渡る場所の記載をまず紹介してくれました。さらに現代の場所を具体的に伝えてより想像しやすくしながら、時折クイズも混ぜ込んで。話していただきました。舟を何艘か並べてそれらを繋いで橋にしていた写真は、まさしくインフラであり通行料などの資料や、橋のカタチなどをより覚えやすい流れで伝えてくれました(浮亀橋:うききばし)。山田さんが歴史を紹介しながら観光ガイドをしてくれればきっとうまくマネタイズができるんだろうなとも思いました。やはり人ですね。歴史をもし地域の資源としてマネタイズするには誰がどのように伝えるのか。ボランティアさんの存在もありがたいですが、やはりそれなりに伝え方のトレーニングをされた方が増えると強い地域になりますね。

県内で戦えるコンテンツ/全国で戦えるコンテンツを理解する

歴史を制すると強いなんてことを言う人もいるほど、過去の資料は現代でも十分に活用ができるほどの価値があることは歴史好きな人は良くご存知だと思います。では地域の人たちにその地の歴史を知ってもらうことで、得られるものはあるのか?答えは、はい。例えば防災にも繋がります。特に平成30年7月豪雨を経験した大洲市にとって、肱川の水位や氾濫の過去資料などはとくに頭に入れておくことで損することはないのだろうなと思いました。さて、大洲市の歴史を、例えば県内の人がそれを知るために訪れる、県外の方がわざわざ足を運んで訪れる。どのように発信すれば人を移動させることができるのか。誰に喜んでもらって経済を回していくのか。例えば案として、紹介していただいた昔の資料(屏風)にはすでに、肱川を屋形船で、日本髪の女性と一緒に川を下る絵がありました。大洲市の綺麗な風景が描かれた屏風だそうですが、それらをひとつづつ再現していくことも一つのキーワードかもしれませんね。歴史もマネタイズしていくにはコンテンツ作りだと思います。山田さんが学芸員を務める博物館には多くのヒントがあるかもしれません。それは大洲市に限らず、各地の博物館にも各地の歴史を紐解き、それらを現代風にアレンジするだけでマネタイズできるかもしれません。その歴史が深ければ深いほど他の地域との明確な差別化ができるかもしれない。僕はそんなヒントを山田さんから教えていただいた気がしました。

【出典:岡田のお絵描き~画面に映る屋形船の絵を見ながら~】

持続可能な仕組みを構築していく

  
山田さんはキッカケをくれました。博物館にはもっと多くの資料があり、是非とも足を運んでください。歴史を持続可能なものにする概念はどうかは分かりませんが、とにかく多くの人が興味や関心を持てばどのような行動をすればいいのかが分かっていることが持続可能な仕組みへの第一歩だと思います。今回でいうと大洲市の歴史、読者のかたでいうとその地にの歴史に少しでも興味を持ったならば、まずは博物館や資料館へ足を運んでみましょう。パソコンの前でインターネットサーフィンで知れる情報も多いですが、お金を払ってでも地域の博物館を訪れることで、経済も回り、さらに歴史からヒントが得られるかもしれません。明日からできるファーストステップは、地元の資料館へ行く。これで決まりですね。

何かつかめましたか

歴史を知ることで多くの学びを得られます。山田さんもとても楽しそうにお話をされていました。資料から読み解く歴史は、きっと現代社会にちょっとした隠し味が加えられるアイディアやヒントになるかもしれません。僕が考えたポイントは、資料を残す意味を考えてみるです。何のために残しているのか。誰が資料が残っていると助かるのか。一緒に地域にインパクトを与えていける存在になりましょう!最後までお読みいただきありがとうございます。それぞれの記事もお読みいただけると理解も深まりますのでお願いします。この記事は全5回になる記事の3本目です。まだ1本目を読まれていない方はそちらからお読みください。

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なりたい自分は「かっこいいおじいちゃん」です。将来、自分の子どもや孫に憧れられたいです。そうなれるように日々を過ごしています。