一度開催すると、どんどん欲が出てきてしまいました。
初めて開催したダンスバトルで勘違いしてしまったのは、社交辞令で「楽しかったからまた開催して」という悪魔のささやきでした。最初のイベントで-150,000円の赤字が出たにもかかわらずそれから毎年のように開催することになります。いや、結局やろうって言ったのは僕だったと思う。開催すればするほど出費はかさみますね。田舎を盛り上げたいという目的もフワフワしていたので少し後ろ向きにもなった。そこで考えたのは、コンテンツを増やしてみよう!という答え。例えば中学生バンドや小学生でも音楽フェスなら興味を持って遊びに来てくれるのではないか。グラフィティコンテンツを取り入れれば美術部も来てくれるのではないか。それからコスプレコンテンツを取り入れると新たな文化が生まれるのではないか。キッチンカーがあると食事にだけでも来てくれるのではないか。それらを取り入れるために実行委員会形式にしてみました。
第一回目からの反省点は、①イベントに対してメンバーの手出しのお金をかけすぎたこと。②イベント開催すれば人は勝手に集まってくると思っていたこと。③チラシ配布だけになった魅力の伝え方が伝わらない伝え方だったことでした。それらを踏まえてどのように改善していったのか。
この記事は連続する5つの記事の2本目です。まだ最初から読まれてない方はそちらからお読みください。
10年間だけ地元の野外イベント運営してきたのでそのノウハウと反省点の話をしようかな。その1
目次
1.メインコンテンツだけでなく、+何かを取り入れてみる(会場)
集客が増えればきっと収入も増えるだろう。なんて安易な考えをして、どうすれば参加者だけでなく関係者以外が来場してくれるのか。そこでメインコンテンツに加えて、楽しめる会場づくりを考えました。ちなみに僕たちのメインコンテンツはダンスイベント。地方の強みを活かし、地方でしかできないロケーションには自信があったので熱中症対策としても例えば「水浴び」ができる場所を取り入れようと意見交換しました。最終的に会場のなかに手作りのプールを作りました。これは非常に好評で、多くの県内イベントでも参考にされたのではないか!?なんて自負してます。アイディア会議の中では生コン車か散水車に水を入れて運んできて、大きなシャワールームを作る!もしくはバックホウの大きなバケツで水を来場者にブチマケル。まで話していましたが却下されました。
▼手作り‐プールの作り方と準備物▼
①作りたい大きさ分の採集コンテナを用意する。(僕たちは大森産業さんに全て借りる。)
②採集コンテナをプールのカタチに並べる。
③崩れないようにロープ等で固定する。(自治センターから全て借りる。)
④ブルーシートを被せ、採集コンテナに巻き込む。※10m×10mだと最高。
⑤ブロックなどで抑える。(自治センターから借りる。)
⑤水を溜める。
▼注意▼
①水を溜める時点で時間はかかります。崩れないか見張りは必要。
②日中は太陽光でかなり水温もあがります。氷をぶち込むか影にするか。
2.メインコンテンツだけでなく、+何かを取り入れてみる(内容)
頭の中にイメージするイベントがあるのであれば、それをまずは真似してみるのが近道です。ダンスイベントと何かを取り入れるにあたり、イメージするイベントを関東で開催しているb-boy parkを真似しよう(パクろう)と思い、バンド関係者、グラフィティ関係者にまずは声をかけてみました。関係者を増やしていけばそのメンバーらが告知もしてくれるし、集客もしてくれるのではないかと思ったからです。もちろん声をかける際には、折込チラシ・ケーブルテレビにも声をかけ、SNSで発信しますとこちらの条件も提示しました。更に、ダンスメンバーからの提案やコネクションもありダンス審査員も県外から呼び関係者の範囲も増やしていきました。この作戦は会場をにぎやかにさせるためには成功したと思います。声をかけたのはバンドマンは、愛媛県メインで活動をしていたClash!!! Color Pantsさん(※以後CCP リンク先はfacebook)。県内外で活躍しているアーティストに声をかけていただきました。また、CCPさんからの提案で音響も良く変化していきます。PAを業者に依頼し、諸々と段取りしていただくことで、ダンサーもバンドマンも快適な環境下でパフォーマンスができる状況にしていきました。
過去、これまでに取り入れてみたのは、バンド、グラフィティ、地元の太鼓集団、コスプレイヤー、BMX、ダブルダッチ、キッチンカーと同日にいろんなコンテンツが楽しめるようにダンスイベント⇒フェス・お祭り・ブロックパーティに変化をさせていきました。主催側や参加者はそこそこ楽しめるコンテンツになっていきましたが、なかなか関係者以外にはなかなか伝わりづらく、急激な来場者の向上にはつながりませんでした。
3.チラシの変化(見られ方を意識する)
第5回目からの大きな変化は配布するチラシデザインにも現れました。近所にデザインをやっている子がいるってことで、すぐ実行委員会に参加してもらうことになりました。これまではメンバーがサクサクっとPC既存のアプリで絵を描いたり無料版のデザインソフトでチラシやポスターも作成していました。どうしてもコストを抑えようとしていたデザインの部分に少しだけ予算を投入し始めました。それでも、ほぼボランティアくらいの謝礼しかお支払いはできませんでしたが、周りに少しデザインができる子がいるとイベントのフレームはよりイケてるように見えます。
チラシだけでなく、ポスターも分かりやすく変化させました。これまでのダンスを推しだしたポスターでなく、音楽好きな方も来場しやすい参加バンドの写真等も掲載しました。毎回イベントが終わるたびに反省するなかで、もっと考えればよかったのが、チラシやポスターについてです。イベントに参加するかしないのか、関係者に関しては内容が伝わりやすいので来場してくれますが、目的は関心のない方をどう来場してもらうかでした。対策として、全く関心がない人に一度ポスターを見せてみて、「このイベント来たい?」などと聞いてみるとより良かったなと反省しています。
4.次世代の育成と、手を出したゆるキャラ募集
イベント主催運営とは関係ないですが、少し情報共有もします。それは関係者を巻き込んで迷惑をかけた思い出です。それは僕が、次世代を育成しましょう!と言い出したことです。理由としては、きっと数年後には僕たちも年齢を重ねて実働部隊はできないなという思いと、どんどん地域の若者がチャレンジできる環境を作りたかったからです。そのために二つの事をしました。ひとつが実行委員会形式にして、担当を色んな人に担当を振ったことです。二つめは、地域の若い子たちを対象にバンドやダンスを教える機会の提供を企画したことです。上手くいった部分と、いかなかった部分がありましたが、みんな協力してくれて毎回毎回イベントとして実施もできました。スグには成果は出ませんが、少しでも携わってくれたメンバーがいつかそれぞれイベントや事業を主催運営して地域にインパクトを与えてくれれば嬉しいです。もし継続的なイベントにしたい人は、是非とも次世代に繋げられる仕組みも一緒に考えてみてください。
さて、実は実行委員会でゆるキャラにも手を出しているんですよ。笑 うえのポスターにも掲載していますがあのキャラクターです。しっかりと町内の小学校中学校に募集をかけて、実際にいくつか応募もありました。Tシャツは作成して、イベント当日に受賞式も行いました。多くの自治体でゆるキャラに対して補助金や助成金があったそうですが、当時はそんな情報を探しに意向だなんて頭もなく…チラシやポスター、Tシャツデザインくらまでした使用しませんでした。これから地方でイベントを主催する際に、もしかしたら公益性などがあり実行委員会的な収支報告ができれば補助金や助成金なども使用できるかもしれません。公募の時期と実際に口座に支払われるにはラグがあり、一旦は建て替えておかなければいけない処理もありますが、よく分からない都会のコンサルに任せてばっかりの弱い自治体が主導するくらいなら、めちゃくちゃだけど思いがあるような若者がチャレンジできる環境になっていくといいですね!
たこ崎くんの存在をこのブログを書くことで思い出しました。これから使用頻度あげていきます。笑